1889年(明治22年)に創建された、
日本最古の企業博物館「川島織物 文化館」(GoogleMap)へ行って来ました!
京都といえば、今も古き良き日本文化がきらびやかに根付いている街です☺
その中でも「川島織物」は、名前の通り織物の文化を支えて来た会社です。
祇園祭の山鉾や、お祭りの神輿にかける胴幕を製作したり、
着物の帯や、帛紗(ふくさ)など、あらゆる織物を手掛けておられます。
そんな「川島織物」の歴代の作品が「川島織物 文化館」で見れるのです!
しかも無料✌
京都市街地から北の山の方へ行くと「川島織物」があります。
「川島織物 文化館」は会社の敷地の一角にあるので、
いかにも、工場です。という敷地に入り、敷地の入口で受付をします。
「川島織物 文化館」の見学は予約必須なので、予約時間と予約者名を言い、
簡易な1枚の契約書に、名前などの必要事項を記入しました。
受付の方の案内通りに受付を済ませると、1人ひとつ入館証をいただけます👐
見学するにあたって、コロナウイルス感染防止対策のため、
他の見学者グループと被らないように、予約時間を調整していただけているようでした☺
貸切です✌✌✌
川島織物 文化館
見事なファッションセンスに爆笑してから入場😂😂😂
おっと、階段から先は撮影禁止のようです。
様々な「川島織物」の作品が展示されていました。
撮影禁止だったので、スマホのメモアプリで ちまちまメモをとったのですが、
織物・帯・歴史的なもの・文化・作品、といったものが好きな方は、
メモ用紙とペンを持って行かれることをオススメします☺
良い情報がいっぱいでした!
見応えもたっぷりです👍👍👍
展示の最後には、一点、撮影可能な作品もありました👍👍👍
筆者たちは、約2時間ほど見学させていただきました!
(建物の入口ドアから出口ドアまでの時間です)
筆者のちまちまメモ
展示内容はシーズンで変わるので、都度、公式サイトをご確認ください。
★祭の幕
★明治から令和に伝える 時代に寄り添う和の装い「素敵な帯 みつけた」
★守りたい贈るこころ 「福を呼ぶ帛紗(ふくさ)(一)」
★あなどるなかれ織物図案 「葵祭」
展示は、江戸・明治・大正・昭和の作品があり、
制作時期・年代不明の作品もありました。
完成品はガラスのショーケースに入っていて、
温度管理もされているため、展示室によっては空調が低いです。
織物の完成品だけでなく、
ものによっては、校正画・原画・下絵・正絵・草稿画 などが一緒に展示されていました。
完成品がなく、サンプル・完成品の写真 などの展示もありました。
下絵は、色番号がふってあり、反転したもの。
正絵は、完成品通りに色が塗られ、絵として完成したもの。
織物を縫う作業は、反転して行われていました。
作業途中の写真が展示されていましたが、、、糸が暴れてた😂
時代背景として、作品が作られた時代に撮られた、着物を着た人物写真のパネルもあり、
この時代はこういう柄が流行った、こういう着方が流行った、などがわかりやすかったです。
大正時代に欧米文化の影響で帯幅は狭くなり、腰高で締めてスリムな線作りを意識。
帯に市松模様を用いるとモダンであり、流行だといわれていたようです。
そんなモダンな女性を「モダンガール」といい、更には略して「モガ」😂
明治は、帯といえば丸帯(江戸時代中期に誕生した女帯の一種で帯の中で最高級)
昭和は、多様性に富んだ袋帯が需要を増し、丸帯は婚礼・舞妓さんの衣装用となり、貴重品扱い。
そもそも旅行に行くのに丸帯(長さ4m幅70cm)はつらたんという情報😂
広帯・なごや帯・袋帯、、、とラクチン帯が派生していく。
アワビの内側を薄くスライスし、裏に色箔を貼り色彩豊かな螺鈿(らでん)をつくり、
螺鈿を使った織物技法発案。
淡い虹色がキラキラで綺麗でした。
難易度の高い特殊な織り方を本極錦(ほんごくにしき)といい、
優れた織技術を持つ者にしか織れない。
綴織(つづれおり)の技法は、
割杢わりもく・流し織・経糸たていと本数の変化織。
それぞれが凄すぎて発案者の思考回路が気になって仕方がない😂
どの作品も、色のグラデーションが綺麗でした。
ちょっとした色の差を順番に繋いであるのですが、
サンプルであった番号がうたれた色見本がチンプンカンプンでした😂
祇園祭の山鉾や、お祭りの神輿にかける綴織の胴幕もありました。
展示されていた作品の横に「実際に23年間仕様されていたもの」と書かれていましたが、
ほんまに?と思うほど、ほつれが少なく、色も状態も綺麗なままでした。
日本職人の製法技術の素晴らしさがよくわかる1枚でした。
何かと日本文化に大切な帛紗(ふくさ)の語源は「ふっくらとした、やわらかい」
元々は名詞ではなく形容詞として使われていた。
織物と関係ないけど😂
蜃気楼とは、大気光学現象の一種で、
地上や水上の物体が浮いて見えたり、逆さまに見えたりすることをいいますが、
昔は概念が違ったようです。
大蛤(おおはまぐり)のことを蜃といい、蜃が見せる夢うつつを蜃気楼と言っていたようです。
帛紗の柄に、蜃が大きく口をあけて映像を映し出している様が描かれていました。
帛紗のサイズ表もありました。
帛紗を織っている制作中の動画も流れていたのですが、
織り方ももちろん凄かったけど、
織り終わって糸を切り離す時に、数回に分けて切られていたのに、
どれも長さがピッタリでビックリ感動でした👐
プロは違うなぁ。
まだまだ書ききれないほどの情報量が作品と一緒に展示されていました!
綴織壁掛「千羽鶴」1976年 川島織物 製作
展示の最後にある、唯一、撮影許可のある作品です☺
カメラのズーム機能を使って撮影しています👐
どの作品も、基本はガラスのショーケースに入れて展示されていますが、
目を凝らせば細部まで見える距離にあり、じっくり見せてもらうことができました!
展示の終わりにあるショップ
展示を見終え、出口へと進んで行くと、
小さなスペースに「川島織物」のショップがあります。
もちろん全て「川島織物」の織物製品です。
帯・バッグ・財布・テーブルクロス・スカーフ・壁掛、など。
他にも、シルクのタッセルキーホルダーや、アクセサリー、ハギレもありました。
お値段は、定価だと思います。
ショップの一角にアウトレットスペースもあり、
そちらは、小物類が揃っていました👐
家具・カーテンのショールームもあり、そちらもゆっくり見ることができますので、
織物や日本文化に興味がある方は行かれてみてください☺
とても有意義な時間を楽しめました!
あ、それから👐
要所要所で休憩スペースはありますが、カフェはありません😂👍
エレベーターはあったように思いますが、
バリアフリーに関しては、直接「川島織物 文化館」へお問い合わせされてください。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
長旅お疲れ様でした!
ではまた✋
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